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G PRO X SUPERLIGHT 2 レビュー|後継機が出た今も“買い”な理由と3つの弱点

「G PRO X SUPERLIGHT 2(通称GPX2)は、2026年のいま買っても正解なのか」——後継機の PRO X2 SUPERSTRIKE が登場し、Razer Viper V3 Proという強力なライバルもいる状況で、この問いに一言で答えるなら「エイムの安定性を最優先するなら、いまだに最有力」だ。

理由は3つある。60gという軽さ、低DPIでもトラッキングが崩れないHERO 2センサー、そしてどんな持ち方にも刺さる「クセのなさ」。逆に、ラピッドトリガーや最軽量を求める人にはハッキリ向かない

この記事では、スペック表をなぞるだけでは分からない実際の使用感と、正直な弱点3つ、そして後継機が出た今あえてこの機種を選ぶ意味までまとめる。

総合評価 ★★★★☆(4.5 / 5.0)
一言でいうと 「マウスの存在を忘れられる」完成度の高い定番機
向いている人 FPSで安定したエイムがほしい人/初めての本格ゲーミングマウス
向いていない人 最軽量が欲しい人/ラピッドトリガー狙いの人/多ボタン派

結論:G PRO X SUPERLIGHT 2は「誰が買うべきマウス」なのか

先に結論から書く。細かいスペックの話は後回しでいい。

こんな人 判定 理由
初めてゲーミングマウスを買う ◎ 買い 形状にクセがなく「合わなかった」が起きにくい
Apex・VALORANTを本気でやる ◎ 買い プロ使用率トップクラス。低DPIでの安定性が段違い
いま初代SUPERLIGHTを使っている ○ 買い替え可 形状そのままで中身が別物。移行コストがゼロ
とにかく軽いマウスがほしい △ 要検討 Viper V3 Pro(約54g)の方が6g軽い
ラピッドトリガーを使いたい × 非推奨 後継のSUPERSTRIKEを選ぶべき
仕事でショートカットを多用する × 非推奨 5ボタンのみ・チルトホイールなし

自分が「◎」か「○」に当てはまるなら、この先は読み飛ばして買ってしまっていい。「△」「×」の人は、後半の比較セクションを読んでから決めてほしい。

後継機が出た今、あえてSUPERLIGHT 2を選ぶ意味はあるのか

2026年のいま、この記事を読んでいる人が本当に知りたいのはここだと思う。後継のPRO X2 SUPERSTRIKEが出ているのに、なぜ型落ちを買うのか。

答えはシンプルで、SUPERSTRIKEの新機能は「ラピッドトリガー」がほぼすべてだからだ。

項目 SUPERLIGHT 2 PRO X2 SUPERSTRIKE
形状・サイズ 完全に同じ
センサー HERO 2(同一)
ポーリングレート 最大8,000Hz(同一)
重量 約60g 約61g
バッテリー 約95時間 約90時間
ラピッドトリガー 非対応 HITS搭載で対応
価格 約20,000〜23,000円 約5,000〜7,000円高い

つまりラピッドトリガーに5,000〜7,000円を払うかどうか、それだけの選択になる。そしてマウスのラピッドトリガーは、キーボードのそれと違って恩恵を受ける場面がかなり限定的だ。連打が勝敗を分けるタイトルをやり込んでいるなら価値はあるが、Apexで武器を撃つ・VALORANTでタップ撃ちをする——この用途なら体感差はほぼない。

むしろ型落ちになったことで実売価格が下がっており、コスパはSUPERLIGHT 2の方が明確に上。ここが2026年に本機を選ぶ最大の理由だ。

後継機PRO X2 SUPERSTRIKEの詳細はこちらでレビューしている。

G PRO X SUPERLIGHT 2のスペック一覧

項目 仕様
製品名 Logicool G PRO X SUPERLIGHT 2
メーカー Logicool G
発売日 2023年10月13日
重量 約60g
センサー HERO 2(オプティカル)
最大DPI 100〜44,000(ファームウェア更新後)
最大加速 88G
最大速度 888 IPS
ポーリングレート 最大8,000Hz(ファームウェア更新後)
スイッチ LIGHTFORCE(光学・メカニカル ハイブリッド)
接続 LIGHTSPEED 2.4GHz無線 / USB-C有線
バッテリー 約95時間(1,000Hz時)
サイズ 125 × 63.5 × 40 mm
形状 左右対称(実質右手専用)
ボタン数 5
充電 USB-C / POWERPLAY対応
カラー ブラック / ホワイト / マゼンタ
参考価格 約20,000〜23,000円(税込)

ここで見落としてはいけないのが、2024年9月のファームウェア更新で性能が跳ね上がっている点だ。DPIが32,000→44,000、速度が500→888 IPS、加速が40→88G、ポーリングレートが2,000→8,000Hzへ。発売から2年以上経った機種にもかかわらず、スペック表が最前線のままなのはこの更新のおかげだ。

【重要】買ったら最初にやるべきこと

上記の強化スペックはファームウェアを更新しないと有効になりません。店頭在庫や古いロットは出荷時のまま(2,000Hz・32,000DPI)の可能性があります。開封したらまず「G HUB」をインストールし、ファームウェア更新を実行してください。ここを飛ばすと本機の性能を半分も使えていない状態になります。

外観とビルドクオリティ

G PRO X SUPERLIGHT 2の正面外観
初代から変わらない左右対称の卵型シルエット

形状は初代SUPERLIGHTから一切変わっていない。125 × 63.5 × 40mmというサイズも同一だ。これは保守的に見えて、実はかなり大きな判断だと思う。初代を使い込んだプレイヤーが、エイムの感覚をリセットせずに移行できる——競技勢にとってこれ以上の価値はない。

G PRO X SUPERLIGHT 2の上面
装飾を削ぎ落とした上面。ライティングは非搭載

表面はマット仕上げ。ロゴのライティング機能は初代同様に省かれていて、これは軽量化とバッテリー持ちを優先した割り切りだ。60gのマウスに光る機能を求める人はいないので、正しい判断だと思う。

初代からの数少ない変更点がUSB-C充電への移行。Micro-USBだった初代は専用ケーブルを探す手間があったが、いまはスマホのケーブルがそのまま使える。地味だが日常的に効く改善だ。

G PRO X SUPERLIGHT 2の底面とPTFEソール
大面積のPTFEソール。滑り出しの軽さは特筆もの

底面には大きめのPTFEソールが貼られていて、滑走は非常にスムーズ。裏蓋の中にLIGHTSPEEDレシーバーが収納できるので、持ち運び時にレシーバーを紛失する心配もない。

持ち心地|3つの持ち方すべてに対応する数少ないマウス

G PRO X SUPERLIGHT 2を手に持った様子
クセがない、が最大の個性

本機を語るうえで一番大事なのは、スペックではなく「クセのなさ」だと思っている。

持ち方 相性 コメント
かぶせ持ち 背の高さが手のひらにちょうど収まる
つかみ持ち 最も相性が良い。指の立て方を選ばない
つまみ持ち 60gなので軽く扱える。手が小さいとやや大きめ

適正な手のサイズは手の長さ17〜20cm前後。日本人の平均的な手にしっかりハマるレンジで、ここも採用率の高さにつながっている。

重量60gは、初代の63gからわずか3g減にすぎない。数字だけ見れば誤差だが、持ち上げた瞬間の印象は思いのほか違う。効いてくるのは長時間プレイのときで、3〜4時間続けたあとの手首の残り方が明確に軽い。

実戦での性能|Apex Legends・VALORANTで何が変わるか

60gの軽さはフリックとトラッキングの両方に効く

Apexで言えば、R-99やCARのような高レートSMGでの追いエイムが安定しやすい。腕の力を抜いた状態でも狙った方向にピタリと止まる。ウイングマンのフリックショットも、振り出しに必要な力が小さいぶん振り遅れが減る。

HERO 2センサーの真価は「低DPI」にある

スペック表の44,000DPIという数字は、正直まったく使わない。FPSプレイヤーが実際に使うのは400〜1,600DPIの低い領域で、HERO 2が優秀なのはまさにここだ。低DPIでもトラッキングが破綻せず、リフトオフディスタンス(持ち上げ時にセンサーが反応を止める距離)も短い。マウスを持ち上げて置き直す動作の多いローセンシ勢ほど、この恩恵は大きい。

8,000Hzポーリングレートは「使うべきか」を正直に書く

結論から言うと、常用はおすすめしない

8,000Hzは1,000Hz比で8倍の頻度でPCに座標を送るため、カーソル移動は確かに滑らかになる。ただし代償が2つある。ひとつはCPU負荷の上昇で、ミドルクラス以下の構成だとゲーム側のフレームレートが落ちることがある。もうひとつはバッテリー消費の激増で、公称95時間という持ちが見る影もなくなる。

現実的な運用は普段は1,000〜2,000Hz、大事な試合だけ8,000Hz。G HUBで即座に切り替えられるので、この使い分けが一番おいしい。

正直に言う、G PRO X SUPERLIGHT 2の弱点3つ

良いところばかり書いても参考にならないので、購入前に知っておくべき弱点を挙げる。

弱点1:クリックがやや硬い

LIGHTFORCEスイッチは光学式とメカニカルのハイブリッドで、初代のメカニカルスイッチよりも押下が重い。「カチッ」というフィードバックは明確で誤爆しにくい反面、連打が多いプレイスタイルだと指が疲れやすい。軽いクリック感が好きな人ほど最初の違和感は大きいはずだ。1〜2週間で慣れる人がほとんどだが、こだわりがあるなら店頭で触ってから決めた方がいい。

弱点2:表面が長期使用でテカる

マット仕上げは手触りが良いが、数ヶ月使い込むと手汗と摩擦で光沢が出てくる。見た目の問題だけでなくグリップ感の低下につながるのが厄介だ。

テカリ対策:買うならグリップテープを同時購入

対策はシンプルで、購入と同時にグリップテープを貼ってしまうこと。1,000〜2,000円程度で、テカリを防げるうえに滑り止め効果でエイムも安定します。本体を長く綺麗に保ちたいなら、後から貼るより最初から貼っておく方が確実です。ホワイトモデルは特に汚れが目立ちやすいので、こちらは実質必須と考えてよいと思います。

弱点3:サイドボタンが小さめ

サイドボタンは出っ張りが控えめな設計で、手が大きい人やグローブを使う人は「押しづらい」と感じることがある。位置自体は自然なので慣れれば問題ない範囲だが、サイドボタンにグレネードやアビリティを割り当てるプレイスタイルの人は要注意だ。

ライバル機種との比較

G PRO X SUPERLIGHT 2 Razer Viper V3 Pro 初代SUPERLIGHT
重量 約60g 約54g 約63g
センサー HERO 2 Focus Pro 35K HERO 25K
ポーリングレート 8,000Hz 8,000Hz 1,000Hz
バッテリー 約95時間 約95時間 約70時間
充電端子 USB-C USB-C Micro-USB
価格 約20,000〜23,000円 約26,000〜27,000円 中古中心

Viper V3 Proとは実質互角で、差は「6g軽いか、4,000円安いか」に集約される。1gでも軽くしたいならViper、コスパ重視ならSUPERLIGHT 2。形状の好みで選んで問題ないレベルだ。

初代SUPERLIGHTからの買い替えは、迷う必要がない。形状が同一なのでエイムの再習得が不要なうえ、ポーリングレートが8倍、バッテリーが25時間増、端子がUSB-Cになる。「慣れ」を失わずに中身だけ最新化できるという、乗り換えとしては理想的な関係になっている。

Apex Legends向けのマウスをもっと横並びで比較したい人は、こちらの記事も参考にしてほしい。

G PRO X SUPERLIGHT 2に関するよくある質問

G PRO X SUPERLIGHT 2は初心者が買っても大丈夫?

むしろ初心者にこそ向いています。ゲーミングマウス選びの失敗は「形状が手に合わなかった」が大半ですが、本機は左右対称でクセがなく、3つの持ち方すべてに対応します。最初の1台として選べば「これが基準」という感覚を作れるので、次に買い替えるときの判断もしやすくなります。

後継のPRO X2 SUPERSTRIKEとどちらを買うべき?

ラピッドトリガーが必要かどうかで決まります。形状・センサー・ポーリングレートは同一で、SUPERSTRIKEの追加要素は実質ラピッドトリガー(HITS)のみ。しかも5,000〜7,000円高く、重量は1g増、バッテリーは5時間減です。連打性能が勝敗に直結するタイトルをやり込んでいないなら、SUPERLIGHT 2で十分すぎます。

8,000Hzポーリングレートは常にオンにすべき?

おすすめしません。CPU負荷が上がってフレームレートに影響が出る場合があり、バッテリー消費も大幅に増えます。普段は1,000〜2,000Hzで運用し、大事な試合のときだけG HUBで8,000Hzに切り替えるのが現実的です。

仕事や普段使いにも使える?

使えます。LIGHTFORCEスイッチのクリック音はゲーミングマウスとしては控えめで、オフィスや在宅ワークでも気になりません。バッテリーも95時間持つので週1回の充電で足ります。ただしチルトホイール(左右スクロール)がなくボタンも5個だけなので、ExcelやPhotoshopでショートカットを多用する人には物足りないはずです。

左利きでも使える?

形状は左右対称ですが、サイドボタンが左側にしか配置されていないため実質的に右手専用です。左手で使うとサイドボタンが親指で押せません。

充電しながらプレイできる?

できます。付属のUSB-Cケーブルを挿せば有線モードで動作しながら充電されます。またPOWERPLAY(別売のワイヤレス充電マウスパッド)に対応しているので、そちらを使えばプレイ中に常時充電され、バッテリー残量を意識する必要がなくなります。

まとめ|迷ったらこれを買っておけば外さない

デスクに置いたG PRO X SUPERLIGHT 2
どんなデスク環境にも溶け込むシンプルさ

G PRO X SUPERLIGHT 2に、驚くような新機能はない。光らないし、ボタンも5個しかない。それでもプロシーンで使われ続けているのは、「マウスのことを考えずにゲームに集中できる」という一点を極限まで詰めているからだ。

60gの軽さ、低DPIで崩れないHERO 2、95時間のバッテリー、そして誰の手にも馴染む形状。すべてが高い水準でまとまっていて、明確な欠点が「クリックがやや硬い」程度しかない。後継機が出たことで価格がこなれてきた今は、むしろ買い時と言っていい。

総合評価

派手さはないが、隙がない。初めての1台にも、最後の1台にもなれる完成度。ラピッドトリガーが要らないなら、後継機ではなくこちらを選ぶのが賢い。

ライクログ
性能 ★★★★★
フィット感 ★★★★★
バッテリー ★★★★★
コスパ ★★★★☆
クリック感 ★★★★☆
総合 ★★★★☆(4.5 / 5.0)